島根県出雲県土整備事務所所 長小村 武彦No.1382025 新春号6 新年明けましておめでとうございます。 一般社団法人島根県出雲地区建設業協会の皆様方におかれましては、つつがなく新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 また、平素より出雲県土整備事務所が取り組んでいる社会基盤の整備や公共施設の維持管理に対し、格別のご理解とご協力をいただき、心よりお礼申し上げます。 昨年を振り返りますと、元日に発生した能登半島地震にはじまり、気候変動の影響により近年激甚化・頻発化している豪雨や台風等による災害が全国各地で発生しました。 管内では、7月9日からの記録的な大雨により、県道大社日御碕線が崩落し、日御碕地区が孤立状態となり、地区住民の生活や観光産業に非常に大きな影響が生じるなど、半島防災の重要性を改めて認識させられたところです。その際、協会の皆様方には、発災直後の緊急対応からその後の仮設迂回道路の整備にあたり、連日の酷暑の中、早朝から夜遅くまで、時に休日返上で災害応急対応にご尽力いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。お陰をもちまして、孤立状態は早期に解消され、昨年末には大型車両も通行可能となりました。今春からは本復旧工事を実施してまいりますので、引き続き皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。 さて、今年は山陰道 出雲・湖陵道路、湖陵・多伎道路の開通が予定されています。この開通により、出雲市内におけるミッシングリンクが解消され、安来市から大田市温泉津町まで高速道路でつながることとなり、地域産業の活性化や地域間交流の促進により、出雲地域のさらなる飛躍につながるものと期待しております。 当事務所では、高速道路の整備効果を早期に波及させるため、骨格幹線道路をはじめ広域ネットワークを形成する道路網の整備や地域課題を解決する道づくり、重点的に進めている新内藤川水系の4河川、湯谷川、平田船川、十間川及び高瀬川など市街地の浸水対策のほか、砂防、港湾、都市計画及び農業農村・治山林道の施設整備など、管内において着実に社会基盤の整備を進めるとともに、落石対策、橋梁耐震化、社会基盤施設の長寿命化、道路河川の維持管理などについても引き続き強く推進してまいります。 建設業は、こうした地域の社会基盤整備や維持管理等を支える重要な基幹産業であるとともに、災害時には最前線で安全・安心の確保を担う「地域の守り手」であります。当事務所でも全県で取組を強化している「しまねの建設担い手の確保・育成へ向けた取組(アクションプラン)」に基づき、建設業の「新3K」への転換に向けて、ICT活用による生産性向上、適正な工期設定や施工時期の平準化など、皆様方と共に「働き方改革」に積極的に取り組んでまいりますので、引き続きご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。 結びに、本年が協会の皆様方にとりまして幸多き一年となりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。
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