建設会報出雲No.138
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No.138142025 新春号経営改善研究委員三島 一男[ミシマ産業 株式会社 代表取締役]〜従来員を大切にする健康経営〜〜従来員を大切にする健康経営〜〜〜 第2部では演題「従業員を大切にする健康経営」にて、アクサ生命保険株式会社HPM推進部川神正裕様・サービス事業開発場部山中元裕様よりご講演いただきました。 両氏からは「健康経営」に関して詳しく説明いただきました。 「健康経営」とは、従業員の健康を経営的な視点で考え、戦略的に実践する経営手法です。またそれら健康増進や労働衛生の支出をコストではなく、投資として前向きにとらえることです。「健康経営」が企業に求められているその理由は、労働人口の減少と従業員の高齢化、国民医療費の増大という現在の社会的背景により、従業員一人一人の健康状態の底上げや生産性の向上が必要不可欠なためです。 では、具体的に企業は何をすればよいのでしょう。 まず初めに経営者が協会けんぽへ「健康宣言」の用紙を提出します。提出すれば「健康宣言事業所の証」が届きます。次に健康課題に基づいた具体的な目標設定と推進計画を策定し実行・評価を継続的に行います。また「健康宣言事業所」となれば「健康経営優良法人」の認定も受けることが可能になります。 「健康経営優良法人」の認定を受けると次のようなメリットがあります。 1. 健康経営の実現による生産性・持続可能性の向上 2. 会社全体のブランディング・知名度向上 3. 求職者へのPR・採用活動の強化 4. 【一部の地域限定】公共調達・公共事業の入札時に加点される 5. 【一部の地域限定】自治体・金融機関による金利優遇 6. 保険会社による保険料割引 健康経営に取り組むことは、企業にとっても多くのメリットがあります。是非、チャレンジしてみてください。■ 令和6年度 経営研修会一般社団法人 島根県出雲地区建設業協会一般社団法人 島根県出雲地区建設業協会

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