地域をまもる、地域の建設業

地域密着の建設会社は、災害時の応急復旧活動から災害に強い社会基盤の整備など、そこに住む人々の安全・安心な暮らしの確保をするために、社会から必要とされる産業です。建設業のものづくりは、地域の活性化に貢献する役割も担っています。

災害時の応急対策と復旧事業

被災時には復旧工事(本復旧)が完了するまでの間に、災害の拡大防止の処置、う回路の確保、仮橋の設置など、被災施設の効用を最小限必要な範囲で確保するために応急復旧工事を行います。工事には、安全性の高さと施工スピードが求められます。

応急復旧作業 地すべり抑制対策

国道9号、JR山陰本線の早期復旧
JR線路側法面掘削(ICT建機使用)
国道9号復旧に向け防護柵(ネット取付)
路面クラック部の路床改良(ジオテキスタイル敷設)
国道9号出雲市多伎地区
地すべり災害の応急復旧
令和3年8月18日に災害が発生、国道9号の全止めから片側交互通行への応急復旧に約60日を要した。
●国道9号の路面亀裂 ●歩道の崩落(地すべり規模:幅100m・高さ約30m)、応急復旧に携わった企業数/約38社延べ作業員/2,300名以上

冬期道路交通の確保 除雪作業

緑資源幹線林道 日野金城線 横田区間

応急復旧作業 浸水区域の排水活動

岡山県倉敷市真備地区 2018年7月 西日本豪雨による大規模な水害

大規模災害時における応急対策業務に関する協定

島根県と島根建設業協会は、大地震や大津波などにより県内複数の地域にわたる災害(県管理施設)が発生した場合には応急対策を行う協定を平成13年に締結しています。また、県内各地区協会も県の出先事務所と「風水害・地震災害・その他の災害応急対策業務に関する協定を結び、大雨や地震発生時にはパトロール及び応急対策工事にあたっています。近年では令和3年夏の大雨災害にも各地の復旧支援を行いました。

インフラの維持(強靭化)

社会インフラの機能劣化により経済競争力の低下や人々の安全・安心が脅かされる事態が生じないよう、インフラの適切な維持・補修にかかる業務は建設産業の重要な役割です。

下水道終末処理場の
維持管理業務

●宍道湖東部浄化センターの維持管理/宍道湖・中海周辺地域の松江市、安来市の家庭・工場から出る下水道の終末処理場。宍道湖・中海の水質改善を担っています。計画処理能力 84.170㎥/日(現有処理能力:日最大 72,000㎥/日)

社会資本10分野 / 道路、治水、下水道、港湾、公営住宅、公園、海岸、空港、航路標識、官庁施設

資料提供 / 国土交通省中国地方整備局松江国道事務所、島根県、カナツ技建工業(株)、(株)サンエイト