技士会 事業内容

平成26年度 技士会出雲支部「技術研修会」を開催しました。

   
 
平成26年11月25日
   
   島根県土木施工管理技士会出雲支部では、例年「技術研修会」を開催しており、今年度は去る11月25日(火)午後3時からニューウェルシティ出雲において実施し、会員約80名が参加しました。
 この日は急遽栂野支部長に緊急の用件が発生し、開会の挨拶は妹尾副支部長が行うことになりました。開会の挨拶では、「平成24年末の政権交代により進められた緊急経済対策等により、景気回復に向けた取り組みが図られておりますが、長年続いた公共投資の削減や過当競争により、地域建設業者は疲弊し、技術者を中心に人手不足に陥り、経営環境は依然として厳しいものがあります。今後、国が進める防災・減災、老朽化対策の加速による国土強靭化計画が一過性となることなく、持続性のある政策となることが望まれます。また、近年、自然災害も多種多様化しており、被害を受けた交通ネットワーク、インフラ及びライフラインなどの早期機能回復を図るため、官民一体となった災害応急対策が求められており、応急復旧を担う地域建設業の果たす役割は極めて大きいと言えます。昨年は県西部を豪雨災害が襲い、また今年8月には、広島県での大規模な土砂災害が発生し、多くの人命を奪うなど、甚大な被害をもたらせております。3年前の東日本大震災においても多くの公共土木施設が破壊されており、土木技術者には、災害に強い安全な国土形成にどのように対処していくかが求められているものと思います。次に公共事業の発注者に関する動向等についてですが、平成27・28年度島根県建設工事入札参加資格審査における特別点数の審査項目は、品質を確保できる技術力を評価するとともに、将来にわたる地域の維持、建設産業の担い手確保に資する活動を評価するなど、地域貢献項目の配点を引き上げることとなっております。一方、本年6月、公共工事の品質確保の促進に関する法律(品確法)の一部を改正する法律が公布され、将来の品質確保とその担い手の中長期的な育成・確保、維持管理の実施、地域維持の担い手確保、ダンピング受注の防止等々、が基本理念等に盛り込まれ、共通ルールとしての『運用指針』が12月には策定される運びになっており、その内容を見守りたいと思っております。本日は、国土交通省中国地方整備局企画部技術管理課長の堀江豊課長様、気象庁松江地方気象台の岡泰広防災気象官様、島根県土木部砂防課総合土砂災害対策スタッフの福田公男管理監様にそれぞれご講演を賜ることになっております。約2時間にわたる研修会ですが、時宜を得た内容の研修会ですので、どうぞ最後までご清聴くださいますようお願いいたします。」と述べた後研修会に入りました。
 最初に国土交通省中国地方整備局企画部の堀江豊技術管理課長から「公共事業を巡る最近の話題」と題して、ご講演いただき、主に改正品確法の概要と粗雑工事事例についてお話をしていただきました。続いて、松江地方気象台の岡泰広防災気象官に「防災気象情報の利活用について」と題して講演いただき、実際に災害が発生した当時の気象写真を例に天気の変化の状況を説明して頂きました。最後に島根県土木部砂防課の福田管理監から「土砂災害から身をまもる」と題して講演いただき、島根県内の土砂災害危険個所土砂災害の前兆現象等についてお話がありました。
 研修会終了後は、島根県出雲県土整備事務所の永井所長と講師を務めていただいた島根県土木部砂防課の福田管理監を交え、当技士会出雲支部の役員と意見交換会を実施し、技術力の向上や会員のレベルアップ等について、御指導を賜り、和やかな意見交換会を実施することができました。


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妹尾副支部長開会挨拶   受講風景

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堀江技術管理課長の講演   岡防災気象官の講演

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福田管理監の講演

 

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